TheFutureForecast (管理人・黒子)
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『小説 こちら葛飾区亀有公園前派出所』を読了。
ひとまずこの手の作品としては豪華すぎる作家陣でしたし、楽しめました。
とりあえず書かれた作家さんごとに感想。


一番手、大沢在昌先生
著作:「新宿鮫」シリーズ、「アルバイト探偵」シリーズ等

 正統派といった感じの無理のなく、そして上手く自分の作品に『こち亀』を引き込んだ良作だと思います。
 「新宿鮫」シリーズを未読なので、その辺りのキャラクターは知らないのですが、さすがは大沢先生。一切問題のないキャラクター描写で、すぐに把握できました。凄いよな……。

 登場するキャラクターも両さんのみとシンプルですし、ご本人のハードボイルドの文体と相まって、非常に良いコラボレーションでした。

 順位を付けるなら三番目。


二番手、石田衣良先生
著作:「IWGP」シリーズ、『4TEEN』等

 いや、何なんだろう。これ。
 これはわざとやっているのだったらそれはある意味で凄いし面白いけれど……。『こち亀』を長年読んできた読者として一読すると、石田衣良先生はちゃんと読んだのか? と勘ぐってしまうほど。
 いくらコラボレーションで、パロディだといっても不満しか残らない。僕の頭が固いのかどうか分からない……だけど面白くない。

 順位を付けるなら最下位。


三番手、今野敏先生
著作:「ST」シリーズ等々

 文句無く良かった。
 コラボレーション作品としてどうなのか、という議論を挟み込む余地はありそうですが、僕としては満足でした。両さんを間接的に登場させる事によって、何か凄いゆとりがあったように感じた。
 違和感なく両さんという人格がその間接的に登場させることによって、明確にキャラクターが表現できていた。きっと『こち亀』読んでるんだろうな……と思わせる部分もいくつかあって、大満足だった。

 順位を付けるなら間違いなく一番。


四番手、柴田よしき先生
著作:「花咲慎一郎」シリーズ、「猫探偵正太郎」シリーズ等

 一人称で物語るのは、石田衣良先生とこの作品だけなんですけど、どちらも満足できませんでした。いきなり登場する秋本麗子巡査のキャラクターが破綻してカオスだった。
 こんなキャラクターじゃねえよ……、素敵な麗子巡査をこんなギャルっぽくしないで欲しいっす。まじお願いっす。

 『こち亀』名物の人情話にしっかりオチもつけて、まあそこらへんはらしいといえばらしいのですが、やはりキャラクター描写と各設定部分に難有り。

 順位を付けるなら六番目。


五番手、京極夏彦先生
著作:「巷説」シリーズ、「京極堂」シリーズ等々

 文体といい内容と遊び加減やギャグといい何とも京極さんらしくて、京極先生の作品を愛読している僕は楽しめました。含み笑いを漏らしつつ、読ませて頂きましたが、でもやっぱりキャラクター描写に難あり。
 もうあれなのだろうか、キャラクター描写に関しては突っ込んじゃいけないのかもしれない。でも、どうしても大原部長と寺井の言葉使いが気になってしまうんだ……。

 ミステリ作家らしい構成に自身の作品で遊んでいる感じは、本当にユーモラスで面白かった。

 順位を付けるなら四番目。


六番手、逢坂剛先生
著作:『カディスの赤い星』、「御茶ノ水警察署」シリーズ等々

 多分、逢坂剛先生らしい作品なのだとは思いますが、逢坂さんの作品を読んだ事がない僕には余り楽しめませんでした……。書いた作家さんの著作を読んでいる読んでいないで、感想に差が出てしまうのは仕方が無いですね。
 だけれど、初見の読者にも楽しめるように書かなくてはいけないのが作家なんじゃないか? という部分もあって、果たしてどうなのやら……難しいところです。

 描写や設定にはそれほど違和感を感じずに済みましたし、ストーリーも楽しめました。

 順位を付けるなら五番。


七番手、東野圭吾先生。
著作:たくさん

 いや、さすがだなと。
 キャラクターをそつなく使いこなして(大原部長は登場しませんが)、テンポ良くストーリーを組み立てていき、最後のオチの部分も見事。まさしく、分かっていらっしゃる……と、感嘆するしかありません。
 好みだと今野敏先生の作品が一番良かったのですが、構成などを考えると東野先生の作品が一番優れているのかも、という素人考えを言ってみたり。


 現実的な部分とありえない荒唐無稽な作り話の部分なんかが、本当に『こち亀』らしくて素晴らしく面白かった。ただ、やはり好みで選んでしまうと、今野敏先生の作品になってしまう。

 というわけで、順位を付けるなら二番。


 以上、『小説 こちら葛飾区亀有公園前派出所』の感想……になっているかは分からないですが以上。疲れました。読んでみないと分からない部分100%です。文才の無さがはっきりと分かります。

 あえて順位を付けてみましたが、上位には実はそれほどの差はありません。あくまでも個人的な好みと印象。確実に悪かったのが二つあって、それ以外の作品はコラボレーションとして非常に楽しめました。

 悪かった二つも、一つが極端に悪いので(あくまでも個人的に)、本当に悪く言うなら一つだけでも良いのですけどね。というか、そもそも僕はあの先生の作品が全く合わないということを忘れていました。
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『太陽の塔』を読んだ。
今もっとも話題の小説家、森見登美彦のデビュー作を読んだ。日本ファンタジー大賞受賞の『太陽の塔』。

序盤から中盤は、キャラクターの性格やらなんかを把握するのに忙しく、楽しめる要素は少なかった。けれど、物語を把握していくにしたがっての後半は非常に愉快で面白く、声は出さなかったけど大いに笑った。
作品を評価出来るほど僕は優れていないけれど、そういう引き込ませる構成や文体に出来るのが才能なんだろうな、と思ってみた。

だけど凄い惜しい気がした。
物語は僕の好きな路線に向かってくれていたのだけれど、本当に惜しいところで外れていってしまった。そこのところが納得いかなかったけれど、何も僕が好きな路線の小説ばかりじゃないし、そんな都合良く上手くいくわけじゃないのだ。
だからこそ小説は面白いのだ。
三島由紀夫賞と山本周五郎賞。
いしいしんじが三度目の落選ですか……。
誰が誰をどう推したんだろう……気になる。

結局、第20回三島由紀夫賞を受賞したのは何と佐藤友哉だった。実はあんまり驚いていないですけど。みんなに愛されているユヤタン。何となく受賞するんじゃねえかっていう気がした。
というか、『1000の小説とバックベアード』が「新潮」に掲載された時点で、ユヤタン好きの某友人に「三島由紀夫賞」取るんじゃないの?と笑いながら言っていたのが現実になってしまったのが正直嬉しい。

とはいえユヤタンの小説はほとんど読んでいない。
第21回ファウスト賞を取った『フリッカー式』と後は純文学路線の『子供たち怒る怒る怒る』しか読んでない。『フリッカー式』はいまいち好きになれませんでしたが、『子供たち怒る怒る怒る』は結構好みでした。
ユヤタンファンの知人の中には、純文学路線を嫌う人もいるのですが、僕はむしろ大歓迎です。是非ともに、ポスト舞城を狙って欲しいもんです。

そう言われるのは嫌でしょうが……(苦笑)


そして同時に発表された第20回山本周五郎賞。受賞したのは、二人。恩田陸『中庭の出来事』と森見登美彦の『夜は短し歩けよ乙女』。

恩田陸は2001年にノミネートされて以来の快挙。対して森見登美彦は初ノミネートにして初受賞。本当に凄い勢いで登ってきたなあ、という印象です。
受賞した同作で『本屋大賞』の堂々の2位、そして全国の書店で森見登美彦特集をされるほど書店員に愛されてもいますし、実際に売れています。
しかし……僕は森見作品を未だ未読だったのだ……流行遅れもいいところなのですが、今の僕はミステリ作品を読む事で精一杯なのでした。残念。

山本周五郎賞では、人気絶大の伊坂幸太郎が3度目の落選。
ちなみに伊坂幸太郎は直木賞を5回落選している。第129回『重力ピエロ』、第131回『チルドレン』、第132回『グラスホッパー』、第134回『死神の精度』、第135回『砂漠』。全て落選。
ひょっとしたら東野圭吾先生よりかわいそうなんじゃないだろうか……ほんとファンの人かわいそうだなあと思ったりもします。落とすならノミネートさせなければいいのに。
モスのポテトが、
熱々でめちゃくちゃ美味しい。ファーストフードの中でダントツで美味しいモスバーガーのフライドポテトは、時々無性に食べたくなります。

マクドナルドだとしなびてるから好きじゃなく、ケンタッキーはフライドポテトなのに塩っぽさが足りない気がする、多彩な味は面白いけれど面白いだけのファーストキッチン、ウェンディーズは後味が気になってしまう。

一番しっくり来るのがモスバーガー。
熱々で厚切りのフライドポテトが食べたくなったので、仕事帰りに買って食べました。美味しかったです。
『時をかける少女』の観賞。
やっぱり凄い。何度観ても感動する。
カットが切り替わる度に見とれてしまう。もちろん画が綺麗だからというのもあるけれど、アングルとか、全体の構成とかも好きで、本当にたまらない。
結末も知っているし、この後なにが起こるかとかも全部わかっているのだけれど、それでも先が気になってドキドキしてしまってたまらなくなってしまう。

多分、じゃなく本当にこの作品が好きなんだと思う。
この作品の事を話す時とかは思わず興奮して色々と不必要な事も口走ってしまいそうになるので恥ずかしい。『時をかける少女』を宣伝する時にはそこを注意したいと思います。

でも引かないで観て下さい。
この作品を嫌いになる人はきっといないはずです。
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